姫宮下谷砂防堰堤工事(流路工および管理用道路)
日野郡日野町黒坂
工期:2024/2/21~2025/3/17
工事概要
流路護岸工
・1号床固工 1基
・1号帯工 1基
管理用道路工
・函渠工 2箇所
本工事は、豪雨などによる土砂災害を未然に防ぎ、
地域住民の生命と暮らしを守るために行われる重要な砂防工事です。
現場となる姫宮下谷周辺では、過去に局地的な豪雨の影響により、
小規模な土砂流出が発生していました。
また、斜面の安定性が不十分であるとともに、
流路の浸食が進んでおり、早急な対策が求められていました。
本工事では、砂防施設の整備と合わせて管理用道路の整備も行うことで、
維持管理の効率化と災害時の迅速な対応を可能とします。
特に、流路護岸工の1号床固工および1号帯工は、土砂の流出抑制と流速の調整に寄与する重要な構造物です。
これらの施工により、流路の安定性が向上し下流域の安全性が大きく改善されます。
本現場は勾配が非常にきつく、
護岸工に用いるブロック積やコンクリート構造物の設計が複雑なものもあったため、
施工には多くの工夫が必要でした。
さらに、管理用道路の一部では最大30%勾配のコンクリート舗装を行う場面もあり、
型枠やコンクリートの流動管理に特に注意が必要でした。
そして何より、本工事は工期が1年以上にわたる長丁場のプロジェクト。
過去4年間にわたり複数工事が継続的に行われてきたもので、今回の施工をもって全体が完成となります。
長期にわたる整備の集大成として、より一層の効果が期待されています。
終盤には工期が迫る中で降雪・積雪にも見舞われ、思うように工程が進まず、現場は追い込まれる状況に。
それでも関係者全員が協力して日々の調整と努力を重ねた結果、
なんとか工期内に無事完成させることができました。